二分脊椎症児は歩けるのか?
健常児よりは遅くなってしまいますが、3歳ころまでに歩くことができる子もいます。 ただし、麻痺が軽いか重いかによって決まります。 全体が麻痺しているわけではないので、かえってバランスがとれないために歩くことが難しくなります。うちの息子は、内反が強いのですが、他にもこのような変形もあります。
これらの変形があると足の裏の一部に体重がかかって不安定になったり、靴擦れしたりということがあります。
治療方法
足の底が床にぴったりつくことを目標にします。
関節が固くなるのを防ぐため、適切なマッサージをします。
変形を矯正するためにギブスや装具をします。 場合によっては手術することもありますが、小さいうちは骨の状態が変化するので、小学生以降で検討することが多いようです。
二分脊椎症の子は、関節や筋肉を動かすことが困難な部分がありますので、専門の理学療法士にやっていただいたり、教わって親などがやることになります。
息子も、リハビリでは正しく立つことや歩くことを理学療法士の方と行っています。
こどものリハビリについて
肢体についての病院の担当科は、整形外科とリハビリテーション科になります。 整形外科は、レントゲンなどによって、足の発育か変形度合いを観察します。 リハビリテーション科は、理学療法(PT)、作業療法(OT)、言語聴覚療法(ST)を使って、本人の状態に合わせた治療方針を組み立てます。 実際のリハビリテーションはそれぞれ理学療法士・作業療法士・言語聴覚士が担当します。
二分脊椎児は、肢体不自由に対してリハビリを行うことが多いので、理学療法だけという場合もあります。
リハビリテーションと聞くと、大変きつい運動をするのかと思われるかもしれませんが、こどものリハビリテーションは、担当の理学療法士の方が遊びながら、少しずつ負荷をかける動作をしていきます。 担当の理学療法士さんのこどもとのコミュニケーションスキルや雰囲気作りも重要です。こどもはすぐに嫌がってしまうので、嫌がらない範囲で上手にリハビリしていかなければいけません。
また、リハビリは、集中してやらないと大きな効果が期待できない場合もあります。 これはこどもも大人も両方に言えることだと思います。
https://hdc-lifehack.com/rehabili-hospital/
装具や車椅子について
装具は短下肢装具というひざ下までの短いタイプや長下肢装具というももまである長いタイプがあります。 素材もプラスチックや金属や革などで作られています。歩いたり立ったりするために補助道具としても使われ、足の変形も防ぎます。 そのため、家の中外問わず、つけていたほうが良いことが多いです。
また、歩くこと自体が難しい場合や歩ける場合でも長距離や走ることは苦手になるため、車椅子を作ることが多くなります。 車椅子の場合は、後ろから介助者が押すこともできるので、運転が上手ではない場合も、バギー代わりに使用することもできます。 時期的には、幼稚園や小学校で必要になったタイミングで作ることが多くなります。
うちの6歳の息子は短下肢装具と長下肢装具と車椅子を作っています。 短下肢装具は1歳くらいから、車椅子は幼稚園に入園するタイミングの3歳の時に作りました。 左足に内反の麻痺があるので、バランスが悪く、足の長さも違うので、まだまだ練習中ではあるものの、歩行器と長下肢装具で歩くことができます。 長下肢装具は歩行器で歩けるようになったので、借りものを使っていたところ、専用のものを作ってもらいました。 自分専用の装具は、石膏でかたどりして作るので、自分の足により合うものを作ってもらうころができます。身体障害者手帳を持っていると補助金がでます。
うちの子は内反変形が強くて歩くのは難しいと言われていました。 それなのに、歩けるようになりました!
こどもの可能性って無限大です(^▽^)
親がこどもを信じてあげることが一番です!!!